あす24日に市文化会館で中央会議を行う「クリーンよこすか市民の会」の広報部会長 上田 滋さん 公郷町在住 64歳
「心の美化」を次の世代へ
○…「終わり無き活動」。クリーンよこすか市民の会の取り組みを、こう表現する。自分たちの町を自分たちの手で「クリーン」にするということは、ごみを拾うだけではない。あいさつ運動も積極的に行っている。何故か。あいさつが行き交う綺麗な町に、人はごみを捨てようとは思わないし、防犯にもつながるからだと力強く語る。大切なのは「心の美化」。それが住みよいまちづくりになると信じている。だからこそ、会員は横須賀市民なのだ。
○…クリーン運動がスタートした約40年前の横須賀の姿を教えてくれた。駅のホームから見えたのは、線路の敷石よりも多いタバコの吸殻だったという。マナーの向上や禁煙・分煙が広がり、しだいにポイ捨てタバコは見られなくなったが、本質はもっと単純で明快。「人の迷惑になることはやめましょう。ただそれだけのことなのです」。純粋な眼差しで想いを語る。
○…時代や社会状況によって、活動は増えてきた。例えば2003年に始まった開国花火大会。開催翌日の早朝に「市民の会」や町内会ボランティアなど600人以上が集まり結成したクリーン隊が、毎年ゴミを拾い集めている。また今年は京急バスの協力を得て、小中学生が作成したポイ捨て防止などを呼びかけるポスターや標語を、一部車両の広告枠に展示。活動の幅は広がっている。
○…それでも、基本姿勢は変えない。心をクリーンにし、子どもに誇れる姿をまずは大人が見せる。「地味だけど地域でコツコツ続けることが大切。やめたらそこで終わってしまいます」。この秋、自ら進んで奉仕活動に従事した人に与えられる「緑綬褒章」を受章した。だが、「(クリーンよこすかは)一人ではできない運動なので、皆さんで戴いた褒章だと思っています」と話し、協力してくれる町内会や企業などへの感謝の気持ちを込める。ぶれない姿勢で、今日もクリーンな町のために奔走する。
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