平成26年度バスケットボール男子U-17日本代表選手として活躍する ナナーダニエル弾さん 大滝町在住 17歳
五輪夢見る次世代ホープ
○…今年度のバスケットボール男子U-17日本代表として、今月8日〜16日にドバイで行われた世界選手権に初出場を果たした。男子バスケ界では8年ぶりの大舞台。格上のアメリカやオーストラリアにも臆することなく攻めたが、結果は16チーム中14位で涙をのんだ。平均身長2mを超える世界の高さを痛感したが、要所要所で競る展開も見られ「いい自信になった」と満足気に振り返る。
○…元陸上部で走り幅跳び選手。怪我をきっかけに中学2年の時、恩師の勧めで競技転向した。190cm超の長身と持ち前の高い身体能力で見る見るうちに才能が開花。日本バスケットボール協会主催の育成選手に抜擢され、競技歴1年未満ながら日本代表に招集された。「まさか自分が」。嬉しい反面、日の丸を背負い精鋭集団の中でプレーする重圧もあった。あれから約2年。技術力向上とともに自覚も芽生え、今やチームを牽引するプレイヤーへと成長を遂げた。
○…日本代表のチームメイトの大半はトップクラスのインターハイ常連校に通う中、自身は小学校から横須賀学院に籍を置く。「バスケと出会わせてくれた母校に恩返しがしたい。強豪でないなら自分で強くする」と名門校からの誘いを断り、自らの意志で内部進学を選んだ。言葉どおり同部は着実に実力をつけ、今夏の横三地区大会で優勝。「来年インターハイの舞台で必ず会おう」。仲間との約束を果たすのが今の使命だ。
○…今年7月に国体の県代表に選出され、部活に日本代表にと3足の草鞋を器用に履きこなす。「忙しいけど好きなバスケができて幸せ」。この8月も夏休み返上で世界大会や海外遠征に飛び回るバスケ漬けの毎日だった。休みなく続く練習に常に全力で臨めるのは、大きな夢があるから。それは東京五輪への出場だ。「6年後も日本代表としてコートに立っていたい」-。その情熱が自身を新たな高みへと駆り立てている。
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