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湘南藤沢徳洲会病院 医療レポ【8】 下肢の異変に注意「腰部脊柱管狭窄症」
脊柱には背中側に神経の通路(脊柱管)があります。それが加齢などにより狭くなる病気を脊柱管狭窄症といい、腰椎での狭窄を腰部脊柱管狭窄症といいます。
腰椎の神経は下肢の知覚や運動と関係しています。そのため腰椎による狭窄症だと下肢に影響が出ます。腰痛以外に、下肢の痺れや疼痛、筋力低下、歩行障害、排尿・排便障害などが引き起こされます。歩き始めると下肢の痛みが出るが、前かがみになると痛みが無くなり、また歩けるようになるという症状も腰椎による狭窄症によるものです。
診断はМRIが最適
腰部脊柱管狭窄症にはMRI検査が有効です。この検査では脊柱管が明確に映し出されますので、圧迫の程度がはっきりと分ります。
治療は【1】薬物治療(鎮痛剤など)、【2】ブロック注射(薬の直接注入で疼痛軽減)、【3】理学療法(腰痛体操や温熱療法)がありますが、まずは薬の治療となります。症状が軽減しない時にブロック注射や理学療法を行います。脊柱管の圧迫が強くなければ症状は改善していきます。しかし治療で効果がない場合は、最終的に組織の切除手術となります。術後は痛みに応じてリハビリテーションを開始しながら2週間から3週間で退院が可能です。
湘南藤沢徳洲会病院では、【1】【2】【3】の治療で症状が改善しない場合のみ、手術を提案しています。下肢の異変などでお悩みの方は、気軽に外来受診していただきご相談ください。
■取材・協力
湘南藤沢徳洲会病院
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