接種後に、原因不明の体
調不良が報告されている子
宮頸がんワクチンの副作用
問題。都筑区内に住むAさん(仮称)も、副作用に苦しむ高校1年生の娘を持つ母親のひとり。今なお、明確な治療が分からぬまま闘病生活を送っている。
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Aさんの娘は、2011年3月、中学2年当時に子宮頸がんワクチン「サーバリックス」を接種した。体調に変化があったのは3回目のワクチン接種から8カ月後の12年5月だ。修学旅行の翌日、急激な寒気と、周期的に体の痛みを感じた。すぐに皮膚科や内科を受診するも結果は異常なし。しかし娘の体調は日を追うごとに悪化するばかりで、ついに歩行も困難な状態に。検査入院の結果、難病「ギラン・バレー症候群」と診断された。
「なぜ私の娘が―」。中学ではバレー部に所属し、部長を務めていた。明るく、活発だった娘が箸も持てずに車イスで学校に通う。困惑しながらも現実問題として受け入れなければ前に進めない、そんな日々の中、テレビのニュースを見て衝撃が走った。それは、ワクチン接種により副作用の被害を受けて発足した「全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会」のニュースだった。「被害者の方の症状が同じだった。すぐに会のホームページにうちの子のことを書き込みました」。発症から約1年、「まさか子宮頸がんワクチンが影響しているとは夢にも思わなかった」とAさんは回顧する。
12月6日、ワクチン接種した保護者や医療機関からの報告で、県内で計25人が副作用を訴えていることが分かった。Aさんは「私たちと同じように原因不明の症状に苦しんでいる方がもっと多くいると思う。こうして声を上げることで一人でも多くの方が気づくきっかけになれば」と切に願う。
子宮頸がんワクチンは、がんを予防できる唯一のワクチンとして注目を集めたが、今年6月、積極的な接種の勧奨を一時中止した。Aさんは「補償を含めた救済、治療法の解明、そしてワクチン接種者の追跡調査を早期に実現してほしい」と訴える。
泉区で相談会
Aさんも登録している同連絡会神奈川県支部では、12月21日泉区で相談会を開く(午後1時から3時)。問い合わせ等はdaizu316@gmail.com、または【FAX】045・803・8119まで。
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