「思い出探し」「もう通えない」「笑えるって素敵なこと」―。
東日本大震災以来、被災地の日常生活をとらえた高校生カメラマンの写真には、その先のストーリーを感じさせる余韻が残る。
区内中川のハウスクエア横浜内のシェアリーカフェで3月31日まで、東松島高校3年の千葉拓人さんの写真展「ツタエル」が開催された。同所を拠点に活動するNPO法人ミニシティ・プラスと、石巻日日新聞の記者として活動する千葉さんが、以前から交流のあった縁で写真展が実現した企画だ。
展示された写真は12点。千葉さんがこれまで撮りためた10万枚以上の作品の中から厳選した。25日に行われたトークイベントで千葉さんは「被災地の状況を伝えなければならないと思う反面、伝えてもいいのかという葛藤があった」などと心境を語った。
中学3年の時に震災を体験した千葉さん。「ツタエル」は昨年10月、石巻で開催したのを皮切りに、東京、川口、横須賀を経て、横浜で行った。写真展では「皆さんの心の中に少しでも響くものがあれば幸いです」とメッセージを綴っていた。
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