男子レスリング 階級上げて夏制覇へ 荏田高 大越幸之介選手
瞬発力、スピード、持久力、頭脳など全身を使って相手と戦うレスリング。荏田高校に通う大越幸之介選手(3年)はその魅力に取りつかれ、高校生の頂点を目指すひとりだ。5月に行われたインターハイ県予選では74kg級で優勝し、インターハイの出場を決めた。昨年までの66kg級の出場から今年は階級を一つ上げて挑戦となる。6月に行われた関東大会では3位に入賞し、手応えをつかんできた。「74kg級は力が強いし、体が大きい人も多い。今まで以上にトレーニングに力を入れています」と話す。レスリング競技は8月に横須賀市で開催される。「神奈川県の代表として負けるわけにはいかない。最後の夏を優勝で飾りたい」と意気込んでいる。
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レスリングに出会ったのは中学2年生の時。サッカー部の練習の一環で取り入れられていたのがレスリングだった。サッカーとは全く異なる個人プレーで相手に挑み、マットに沈めていく。勝った時の快感がたまらなかった。それ以来、よりハイレベルな練習を望み、訪れたのは自宅そばの日本体育大学。大学生に混ざって厳しい練習を耐え抜き、驚異のスピードで実力をつけてきた。現在も同所での朝練と、放課後の練習は欠かさない。
昨年のインターハイではベスト8、国体では準優勝に輝いた。県予選の開会式でも選手代表として、観衆の前で選手宣誓を任されるなど、県内で活躍を期待されている選手だ。将来の夢は2020年の東京五輪で表彰台に登ること。「レスリングはずっと続けていきたい。いつかは体育教師になって、みんなにも楽しさを伝えていけたら」。レスリングに魅せられた高校生の最後の夏がもうすぐ始まる。
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