横浜市無形民俗文化財指定の「虫送り」が7月19日に南山田地区で行われ、地域住民ら約400人が伝統行事に参加した。南山田町内会(高橋今朝次会長)主催、虫送り行事保存会(栗原毅会長)、JA横浜都筑中川支店(織茂武雄南山田支部長)が協力。
今年で39回目となった虫送り。かつて田園風景が広がっていた頃の南山田地域で行われていた伝統行事だ。夏の風物詩として、世代を越えて受け継がれていたこの行事も一度は中断し、消滅の危機に立たされたことも。しかし、「伝統の灯」は有志の尽力のもと1976年に復活。以来、参加者の無病息災と畑作物の豊作を願うものとして、受け継がれるようになった。
当日は、午後6時に山田神社に集合し、お囃子と「ヨーイヨイ」の掛け声とともに列を作り行脚。途中、菊屋駐車場で子どもたちお楽しみのアイスが全員に配られ小休止。一息ついた後、子どもたち一人ひとりに火のついた松明が配られ、なつみかん公園までの道のりをゆっくり歩いた。
栗原会長は「昔は大人だけの行事でしたが、今は子どもたちが参加してくれています。市の文化財に指定されましたし、地域の伝統をしっかり伝えていきたいですね」と穏やかな口調で話していた。
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