仲町台地区センター(仲町台2の7の2)で3月14日、地域防災講座「震災3・11を語り継ぐ」が行われる。午前10時から正午まで。当日は勝田町在住のサポートボランティア、内藤勝己さん(70)を招き、講演会などが行われる。
内藤さんは2011年3月11日、福島県南相馬市で被災し、そのリアルな体験談を伝える一人。当時、内藤さんは仕事の出張で福島県にいた。「午後2時46分、私は会議室にいました。信じられないほどの揺れで立つこともできず、室内の机が右に左に吹っ飛んでいたのが見えました」と振り返る。想像を絶する揺れと津波の恐怖が内藤さんを襲った。日が沈み、ライフラインが途絶えた街の中を「地元に生きて帰る」という強い気持ちで歩き続けた。道中、出会った人の助けも借りながらようやく新潟県に到着。震災から約1週間かけて都筑に戻ることができた。「着の身着のまま帰ってきたので、体中真っ黒。無事に仲町台駅に着いた時は涙が出ました」
被災地での避難生活を経験し、自宅や車が津波に流された人、家族を失った人など、数えきれないほどの凄惨な状況を目の当たりにした。その後、内藤さんは被災地にできることを探し、その体験を講演会などで伝えるように。今でも東北地方を定期的に訪れ、仮説住宅に住む人たちの心のケアも行っている。「ニュースで震災の報道があるけど、メディアだけでは語れない被災地の姿がある。私はその伝道師を任されたんだと思っています」と想いは強い。
参加無料。申し込みは仲町台地区センター【電話】045・943・9191。
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