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「嫁と子どもが幸せなら…」 岩手県大槌町出身 岩間貴光さん

社会

掲載号:2016年3月3日号

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被災体験を話す岩間さん
被災体験を話す岩間さん

 東日本大震災で1285人もの死者・行方不明者(2月1日現在)が出た岩手県大槌町。生まれ育った同町で被災し、現在は池辺町にある(有)サンケイ自動車で整備士として働く男性が岩間貴光さん(39)だ。

 2011年3月11日14時46分―。大槌町で車修理の仕事をしていたまさにそのとき、尋常ではない揺れを感じた。「家に戻らないと」。すぐに頭をよぎったのは、妻と子ども、そして脳梗塞で右半身が不自由な父(当時65)のことだった。すぐ妻に電話を入れた。少しだけ通じたが、すぐに通信が途絶えた。息子を迎えに保育園にいるとのことだった。「とりあえず無事がわかりほっとしました」

 職場から20分で家に到着。高台に逃げないと―。「学校の防災訓練が頭に残っていた。当時はそんなすごい津波がくると思ってもいませんでしたが」。ちょうど仕事場から戻ってきた母(当時60)と父を車に乗せてとっさの判断で高台に避難した。しばらくして津波が押し寄せ、自宅が基礎ごと流されていくのを「ただ見ているしかなかった」。

 保育園で一晩過ごした妻と息子に会えたのは翌日。高台にあったため、幸い津波の被害からは逃れた。「やっと会えたときは自然と涙が出てきました」。しかしほっとしたのも束の間、妻はこの時臨月を迎えており、多少の出血があった。そのことを友人の消防団員に相談すると、自衛隊のヘリコプターが50Km離れた県内の病院まで妻を搬送してくれたという。「本当にありがたかった」。震災から1カ月が経とうという4月10日に無事、長女が誕生した。

 職場も被災し、しばらく無職に。「地元にいたい気持ちもあったけど、嫁がかわいそう。嫁と子どもたちが幸せだったら自分はどうでもいい」。大槌町に残る友人も多かったが、高校卒業後に社会人生活をスタートさせたゆかりの地「横浜」へ行くため、地元を離れる決心をした。11年9月に横浜市旭区の県営住宅に引っ越し、たまたま求人のあったサンケイ自動車に就職。生活の拠点はこちらにできた。「懐かしいな、帰りたいなという思いもある。独身だったら大槌に戻っていたかもね。嫁と子どもが幸せなら、それでいいよ」

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