横浜市のブランド梨「浜なし」が4月上旬頃から白い花を咲かせ、区内の果樹園が授粉作業を行った。
折本園(折本町1523)の新井知剛さん(34)は、4月12日から約10日間かけて授粉を実施した。ぶどうや柿をメインで手掛ける同園では、梨の生産は今年初めて。3年かけて木を育て、ようやく実がなる。3月、4月の気温が低かったため予想より開花が遅れ、授粉作業のタイミングが難しかったという。今月からは花の真ん中にある雌しべが膨らみ始め、形の悪い実を摘む作業を行う。
新井さんは「地域の方においしいと食べてもらえる時が、農家をやっていて良かったと思える瞬間。初めて作る梨をできるだけ多くの方に味をわってもらえれば」と話した。
同園では「幸水」と「豊水」の2品種を生産。8月から9月頃に旬を迎え、直売所で浜なしを購入できる。
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