振り込め詐欺の被害を未然に防いだとして都筑警察署(鑓溝裕也署長)は6月2日、功労団体3社に感謝状を贈呈した。
1件目はローソン都筑池辺町店で5月4日に発生。犯人から「ネットショッピングの未払い金がある」と騙された被害者は、10万円前後のギフトカードを1週間ほど前から繰り返し購入していた。異変を感じたスタッフの川畑実保さんは店員同士で相談し、オーナーから警察に通報してもらい、被害を抑止した。
5月10日、ゆうちょ銀行都筑支店で2件目が起きた。新入社員の山田朋宏さんは客から「電話をしながらATMを操作している人がいる」と声を掛けられた。詐欺被害を疑い、支店内の職員に応援を求めて被害者に確認したところ、「息子が借金の保証人になり、送金しなければならない」と説明を受けたことから、詐欺と確信し、警察に通報した。
3件目は城南信用金庫仲町台支店で5月15日に発生。デパート店員を名乗る男から「あなたの名義カードで買い物をしている人がいる」と被害者に連絡があった。その後も犯人グループは、警察官や銀行協会職員を名乗って騙し続け、被害者が誤信し、キャッシュカードを犯人に渡し、暗証番号を伝えた。カード交換手続きの件で被害者がすぐに同店に問い合わせをし、武田一寿副支店長が詐欺を疑い、迅速に口座凍結措置を取り対応した。
鑓溝署長は「忙しい勤務中に、まちの安全のために尽力したみなさまは大変心強い。感謝すると同時にこれからも詐欺抑止のご協力をお願いします」と話した。
同署によると、区内で今年発生した振り込め詐欺被害件数は5月末までに7件で約2500万円。昨年同月までは0件だったことから、同署は地域住民に対し、注意を促している。
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