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白井健三選手父・勝晃さん 「一番好きなものを伸ばす」 ”世界一”を生む指導とは

教育

掲載号:2018年1月18日号

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 横浜市鶴見区で「鶴見ジュニア体操クラブ」を経営し、選手の育成に尽力する白井勝晃さん。三男・健三選手は昨年の世界選手権の種目別ゆか、跳馬で金メダルを獲得し、個人総合でも銅メダルを掴んだ。”世界一”を生む子育てや指導法などを聞いた。

 ―基本とする指導は。

 子どもたちには何か一つだけで良いから一番になれという教育をしてきた。男子の体操は6種目(ゆか、跳馬、平行棒、鉄棒、あん馬、つり輪)がある中で、『一番好きなのはなんだ?』というところからスタートした。全てを最初からレベルアップするのは苦しいことばかりになる。好きな部分を伸ばしていけば、選手も少し楽になる。

家訓が原点

 ―子育てでは。

 息子たちが小さい頃から「約束を守る」「ものを大事にする」「嘘をつかない」「こそくなことをしない」などの家訓を設けて家に貼り、サインさせた。間違ったことをすれば『ここに書いてあるじゃないか』と話し、生半可な気持ちではなく、約束したのだから守らなければいけないのだと。その重要性を伝えることで人としての基本ができた。

 体操選手である前に一人の「人」。礼節はきちんと守らなければならない。指導でも、あいさつをすることでのコミュニケーションや礼節を大切にしている。そうした”人としての基本”は、トップ選手になるほど必要不可欠なもの。

 ―体操を志す子どもたちに伝えてきたことは。

 一つはしっかりと勉強をすること。学校の勉強に背を向け、日本の文化や歴史を知らずに体操だけやっていれば良いという選手に、日の丸は背負えない。

 そして長い時間を切磋琢磨する友人たちと仲良くすること。苦しい時に支え合い、人を励ますことは、後の自分にも返ってくる。

 ―家族での過ごし方は。

 子どもたちが小さい頃から家族旅行には必ず行くようにしていた。家族そろっての完全なオフは正月しかないが人里離れた沖縄のホテルでリラックスする。できるだけ力を抜いて、体操以外の話題を話す。家族はフランクな関係。子どもたちは素直で、あまり怒ることがない。大会には応援に行き、それぞれの背中を押してきた。

失敗を糧に

 ―アスリートが大切にすべきことは。

 競技をする中で一番大事なのは順位ではない。その期間でどれだけやり切ったかということ。選手には未来がある。大きなミスがあっても、その悔しさを克服するために次の練習に向かうのがアスリート。私は若い選手のミスを卑下するのではなく、その時は大いに「泣けよ」と話し、次は失敗しないようにしようと励ます。失敗が次の糧になる。

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