横浜市はこのほど、川和町の「中山恒三郎家店蔵及び書院」を歴史的建造物に認定した。
江戸時代に始まった中山恒三郎家は酒類問屋やしょうゆ醸造などを営んだ商店。近年では村役場の古記録や酒屋の看板、陶器類など数万点の資料が発見され現在、横浜開港資料館などで保管・研究が進められている。
店蔵の建築年は不明だが、2階建ての1階にある広い店舗空間や土間の建具の形式などから、大規模商家の実態を知ることができ、価値が高いという。また1873年に建てられた書院は、迎賓館としての役割を果たし、屋根の形式や配置などを変えながら存続させてきた。
6代目当主の中山健さん(55)は「古い建物という認識はあったが、価値のあるものだとは知らなかった。大切に守っていきたい」と話す。
歴史的建造物の認定は市が景観保全を目的に1988年度から始まり、現在市内で94件。区内では新栄町のせせらぎ公園古民家に続く2件目の認定となった。一般公開はされていない。
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