池辺町の杉山神社で、9月23日(日)に開催される例大祭に向けて、現在、神社境内では「そーれ」の掛け声とともに、伝統行事である花籠の舞本番に向けた練習=写真=が行われている。
秋の豊作を願い、戦前から行われている花籠の舞。花籠とは一般的に神輿の露払いに使われるものだが、同地区の例大祭では竹でできた約15kgの花籠を、持ち上げて回すなどダイナミックな演出で、地域住民から祭りの見どころとして親しまれている。
近隣住民らの手作りで毎年、祭りの度に作り替えている杉山神社の花籠。籠部分を作成する池辺町在住の伊澤武男さん(62)は「籠でしなやかな曲線を描くには削り方に工夫が必要」と話す。現在その技術を持つのは池辺町で伊澤さんただ1人のみで、次の世代に引き継ぐために若い住民らと作業をともにすることもあるという。「特別なことをやっているわけじゃないよ。若い人も興味を持ってくれたらうれしい」と笑顔で語る。
花部分は近隣住民やこども会のメンバーらも製作に参加。白い紙を折り、四隅を赤や紫などに染めてから、1つずつ竹に取り付けていく。1カ月以上かけて作られた花籠は、鮮やかに舞った後、花が来場者に配られ、家に飾ってもらうのが風習だという。また祭り当日は、神輿も町内を練り歩く予定。
池辺町杉山神社神輿保存会代表の栗原晃司さん(62)は「池辺町特有の掛け声、担ぎ方がある。たくさんの人と、地元のお祭りを楽しめれば」と話す。
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