全国中学生テニス選手権大会が8月21日から24日まで広島県で行われ、中川中学校3年の中川由羅さんが女子シングルスで優勝し、全国の頂点に初めて輝いた。
大会中は強い日差しと、雨による湿気で安定しない天候の中、全国各地の予選を勝ち抜いた選手ら64人が参加。中川さんが優勝するにはトーナメントで6回勝つ必要があったが、一番苦戦したのは、大阪代表との初戦だったと振り返る。
初出場の緊張からか、体が縮こまりサーブミスを連発した。それでも「関東1位通過で初戦負けなんて恥ずかしい」と気力で相手を抑え込み、何とか勝利を収めた。試合後は猛反省し、サーブのフォームを改善。その後の試合は、パワーとスピードを生かした得意のフォアハンドで決勝まで駒を進めた。
迎えた岡山代表との決勝戦。「全力を出し切って、応援してくれた人に優勝報告がしたい」と自分らしいテニスを心掛け、厳しい打ち合いを制して、ナンバーワンの称号を手に入れた。「気持ちに余裕もあり、迷わず相手を攻め込むことができた。優勝できてほっとした。周りの人に感謝したい」と笑顔で語る。
「将来はプロ選手」
家族の勧めで5歳からテニスを始めると、その楽しさと、「4歳年上の姉に勝ちたい」という持ち前の負けん気で練習を重ねた。昨年からは強豪が集う逗子市のスクールまで片道1時間半をかけて通っている。「スクールの友達とも仲良くなくなれて、苦しいことより楽しいことの方が多い」と中川さん。
「将来の夢は、プロテニス選手。周りの人に応援してもらえる選手になりたい」。課題となっている体力づくりに励みながら、夢への一歩として来年の全日本ジュニアでの優勝を目指す。
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