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「可能性を引き出したい」 区内勤務 土谷宗玄さん
区内で中学校教諭を務めている土谷宗玄さん(38)は過去には小学校教諭も務め、多くの子どもたちと関わってきた。陸上競技やダンス、DJなどのカルチャーとも深く関わってきた経験があり、教育活動に関わってからも活動している。そんな土谷さんに陸上競技とダンスへの思い、担任する子どもたちへ伝えたいことを聞いた。
可能性広げた陸上
「陸上競技は、過去の自分を超えられるか。目標を設定して、コツコツと成長を実感するのが楽しかった」と振り返る。ハードル種目で全国制覇を成し遂げたが、自己記録更新を目指した練習方法は、跳躍種目や投てき種目、長距離と、種目の枠に捉われなかった。
土谷さんだけでなく、周りの多くの仲間も全国大会出場などの成績を残している。自己実現に向けて、一つのアプローチではなく、様々なアプローチをすることが自分の可能性や仲間の可能性も広げるのだということを陸上競技の経験から学んだという。
「自分が自己記録を更新した時に、自分以上に喜んでくれた仲間の姿が嬉しかった。仲間の自己記録更新の瞬間も今でも心に残っています」と懐かしんだ。
教諭になってからも陸上競技に関わり、部活動の顧問として子どもたちを全国大会に導いた。夢や目標の大切さを、授業を通して伝えたいと思い、東京五輪やパラリンピックで活躍した選手を学校に招いた。日本陸上競技連盟公認審判員として、全国大会で審判員を務め、大会運営に関わる仕事もしている。
出会いを生んだダンス
高校3年生の時に出会ったダンスは、クラブイベントから全国規模のコンテストまで幅広く活動した。単にダンス技術を追い求めたのではなく、様々な人との出会いや関わりを楽しむうちに、ワークショップやコンテスト審査員、ゲストダンサーの仕事の依頼を引き受けるようになった。教諭になってからも、ダンスクラブと担任するクラスの子どもたちにダンスを指導して、ダンスの全国大会に導いた。夢や目標の大切さを、授業を通して伝えたいと思い、世界大会で優勝したダンサーを学校に招いたことも。
緑区にある新治小学校時代は、大会のソロバトルで優勝、全日本ダンス教育指導技術者指導技術コンクールで賞を受賞した。その後、新聞や雑誌、テレビ番組で指導法が紹介され、昨年はダンス動画作成の依頼を受けた。動画投稿サイト「YouTube」で「土谷宗玄」と検索すると視聴できる。
様々な立場で活動
陸上競技とダンスに共通しているのは、様々な立場で活動すること。「競技者、指導者の経験もありますが、それだけでなく、様々な立場で活動する人がいます。自分自身がそこに視点を広げることで、多くの人に出会い、影響を受け、自分の可能性を広げてもらっています。自分自身も夢を追いかけ、関わる多くの人の可能性を引き出していけたら」と話す。
子どもたちへ
学校が休校中だった昨年3月、担任する特別支援学級生徒に「学校が再開したら、最高のクラスにしましょう」と新聞記事の投稿欄を使って思いを伝えた。
「学校が再開して『7組最高』という学級目標に向かう子どもたちから、毎日多くのことを学ばせていただいています。関わりが深い3年生が、自分の力で夢を叶える姿を見てきました。
学習では、地域の方々の力が、子どもたちの主体的で深い学びに繋がっています。保護者の皆様には、感謝の言葉しかありません。卒業までに、子どもたちと多くの思い出を作りたいです」と土谷さんは笑顔を見せた。
緑区版のタウンニュース2021年1月1日号にも、土谷さんのインタビュー記事が掲載されている。
自身の出版した詩集や絵本への思いを語っている。ウェブ版タウンニュースでも、見ることができる。
土谷宗玄さん【都筑区勤務】
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