「横浜ビー・コルセアーズ」と横浜市内で専門学校を運営する「岩崎学園」(神奈川区)が連携し、専門学生が技術を磨く場としてファッションやデザイン、ITを通じ地域活性化に取り組んでいる。
同学園は地域貢献の一環として地元プロスポーツチームとの連携に取り組んでおり、横浜銀行アイスアリーナ(神奈川区)を練習拠点にするアイスホッケーチームの「横浜GRITS」や、ジャパンラグビートップチーム所属の「三菱重工相模原ダイナボアーズ」とも産学連携事業を行っている。
「イワコル」合言葉に
横浜ビー・コルセアーズとは2019年にスポンサー契約を結んだことを契機に、学生がチームのボランティアユニフォームをデザインしたり、ITを学ぶ学生が試合会場で子ども向けのプログラミング体験会を実施したりして交流を深めてきた。今年からは、両者の名称を組み合わせた「イワコルチャレンジ」と銘打って産学連携を推進する予定だ。
それぞれの専門学校では、第一弾としてオリジナルグッズの製作とチーム仕様の自動販売機デザインに取り組んだ。グッズ製作ではキャップが商品化され、2月5・6日に横浜国際プールで開催された試合会場で限定販売。横浜デジタルアーツ専門学校(港北区)の学生が3種類の案を用意した自動販売機のデザインは、情報科学専門学校(神奈川区)の学生が開発したシステムを使って来場者にスマートフォン上から投票してもらった。
キャップをデザインしたのは、ファッション専門学校の横浜fカレッジ(西区)に通うジャヤラット沙梨花さん(20・緑区在住)。グッズ考案に向けて40人ほどの学生がTシャツやパーカーなどのデザイン画を考えた中で、ジャヤラットさんのキャップがチーム関係者に好評だったという。
横浜の市花としてチームロゴにも使われているバラの花をあしらい、チームカラーの濃紺だけでなく白とカーキもラインアップ。ジャヤラットさんは「デザインが採用されたと聞いたときはびっくりした」といい、「チームのグッズを見たときに暗めの色が多い印象だったので、若い女の子が好みそうなベージュなどの明るい色もあったらいいなと思った。試合会場でファンの人たちに被ってもらえたらうれしい」と笑顔を見せた。
チームの関係者は「若い学生の感性で今までにない新しいグッズができた」と商品化を喜び、同学園の広報担当者は「連携は、学生たちが地元スポーツチームに関心を持つきっかけにもなる。医療や保育、リハビリ、看護などの分野でも取り組みを広げていきたい」と話している。
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