巳年で振り返る都筑史 36年に思いを馳せる
2013年が幕を明けた。昨年は金環日食やロンドン五輪の開催、衆議院解散総選挙による政権交代などのニュースが世間をにぎわせたが、これまで都筑区やその周辺に住む人々はこの地でどんな出来事を体験してきたのか。巳年ごとに振り返ってみる。
1977年
王貞治が通算本塁打756本を達成し、当時の福田赳夫首相から初の国民栄誉賞を授与された1977(昭和52)年、旧港北、緑区だったこの地域では、港北ニュータウン計画が市から発表されて約10年。点在していた民家を移転するため、新たな街並みを造る準備が進められていた。また横浜米軍機墜落事件が発生したのもこの年。米軍機が現在の青葉区荏田北の住宅地に墜落し、9人の死傷者を出した。東方町在住の男性(70)は「事故の時は川和にいた。どかんという音が響いたのを覚えている。煙が上がっているのも見えて心配だった」と当時を振り返った。
1989年
昭和天皇崩御により新元号「平成」としてスタートした1989(平成元)年。バブル景気も崩壊し、長い不況が続くようになるが、港北ニュータウン工事は加速。昨年3月に自転車専用レーンが設置された新羽荏田線など、道路がみるみるうちに新設された。現在は区内の中心部であるセンター南、北駅は造成中。さらなる発展を見据えた年となった。
2001年
21世紀の幕開けとなった2001(平成13)年は、1994年に都筑区が誕生して迎える初の巳年。区内を走る市営地下鉄ブルーラインも開通。都筑区のシンボルともいえるモザイクモール港北の観覧車なども完成しており、現在の港北ニュータウンに近いものとなった。茅ケ崎中央に昭和大学横浜市北部病院が開院したのも同年。電子カルテなどの最新設備が整い、地域医療の中核として医療水準の向上と発展を狙った。現在も幅広い診療科目を構え、多くの人が足を運んでいる。
そして迎えた2013年。今年はセンター南、北駅周辺には新たに商業施設が完成する予定。都筑区の変化は止まるところを知らない。
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