子どもがいないから。自分の作った神輿を園児が担いでくれて、言葉では言い表せないことを感じた―。
南山田町で住宅サッシやガラスの取り付けを行うガラス店の代表、岩崎貞美さん(70)は川崎市高津区の幼稚園に子ども神輿を手作りし寄贈した。3日に行われた同園の運動会で初披露された神輿は高さ約1m、重さ約30kg。
岩崎さんは日中、取り付け工事を、夜は焼鳥屋「貞ちゃん」の店主だ。「物作りが好き」で2002年にも南山田町内会に子ども神輿を贈っている。川崎富士見ライオンズクラブに所属していた岩崎さんは、クラブ会員だった川崎めぐみ幼稚園の鈴木健之園長から神輿制作の依頼を受けた。
自宅近くのホームセンターで角材や金色のブリキ板などを購入。8月から神輿作りを始め、設計図を描かずに土台の制作から取り掛かり、約1カ月で木彫りの鳳凰や小鳥、小さな鳥居まで、ほぼすべてを手作りで完成させた。
鈴木園長は「こんなに本格的なものができると思っていなかった。今後も夏祭りなど園の行事で大切に使いたい」と感謝を述べた。
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