都筑警察署(新村晃一署長)は、このほど同署管内で発生した昨年一年間(15年1月〜12月末)の治安状況を発表した。刑法犯の認知件数は前年比で245件減の1210件。なかでも自転車盗難が同比106件減の356件と14年の数値から大幅に減少した。
2014年の自転車盗難件数は462件。センター南、センター北、北山田駅など、乗降客数が多い駅前で多発する傾向にある。時間帯は夕方から夜間にかけて盗まれることが多く、その半数以上が無施錠の自転車だった。
同署はこれまでもパトカーや徒歩でのパトロール中に自転車運転者への声掛けを行い、短時間の駐輪でも施錠するよう注意を呼びかけてきた。パトロールは発生状況の分析を踏まえてエリアを選定。センター南や北駅前の強化エリアでの自転車盗検挙数も多く、件数減少の大きな要因となった。
さらに、昨年は区役所のホームページ、メールを活用した自転車盗などの情報発信や、ららぽーと横浜でのキャンペーンにも力を入れてきたため、その効果もあったとみている。都筑署担当者は「減少したとはいえ、それでも1日約1件は発生していることになる。今後も啓発活動を続けたい」と話す。
「自動車」は市内最多
昨年は乗り物盗難全般の被害が多い傾向にあった。特に自動車盗難は市内最多の発生件数が報告されている。自動車盗は前年比で14件増の37件、オートバイは同比7件増の89件にのぼる。県内ではどちらも減少傾向にある一方、区内では増加しているのが現状だ。
主に狙われる対象はトヨタのハイエースなどのバン。池辺町など工場が密集する区南部地域で多発。人目につかない所であれば敷地内でも盗まれている。同署は「監視カメラやイモビライザー(盗難防止装置)などの対策が効果的」と指摘する。オートバイも二重ロックを推奨している。
また、振り込め詐欺件数は前年比5件減の12件、被害額は約2800万円。そのうち「手渡し型」の詐欺が約半数を占める。県全体でも件数、被害額ともに減少傾向にあるが、前兆電話は毎日のようにかかってきており、引き続き注意を呼びかけている。
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