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都筑区版 公開:2017年7月6日 エリアトップへ

(株)SPECK竹内社長 「名人和牛」を全国へ 大丸の加工卸会社

経済

公開:2017年7月6日

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飼育現場を視察する竹内社長(左)=同社提供
飼育現場を視察する竹内社長(左)=同社提供

 国産和牛の銘柄「名人和牛」の普及に心血を注いでいる人物が都筑区大丸の和牛加工卸会社、(株)SPECKの竹内正一社長(56)だ。

 同社では全国的に有名なブランド和牛の「松阪牛」をはじめ、「山形牛」、「仙台牛」、「宮崎牛」など全国各地の銘柄牛を扱っている。中でも取り扱い量の50%程を占めているのが「名人和牛」。約3年前に名人和牛を知った竹内社長は、この美味しさを全国へ普及する名人会運営協議会顧問として飼育現場を視察などしている。

 名人和牛は茨城県畜産農業協同組合連合会と雪印種苗(株)が共同開発した飼料「名人」を与え育った牛のこと。和牛評価基準の一つの脂質に含まれるオレイン酸含有量が高く、風味豊かな甘みのある赤身が特徴だ。

 4月に行われた食肉産業展の「銘柄牛肉好感度コンテスト」で優良賞を受賞するなど業界内での立ち位置を確立しつつある。「ブランドではなく、本当に旨い和牛を食べてもらいたい」と竹内社長。名人和牛の取り扱い店舗は現在も増加中、全国600店舗以上で使用されている。

「裏方のプロになる」

 中区出身。父親は本牧で肉屋を経営していた。「自分を受け入れてくれる高校が無かった」と中学卒業後に父の店で働きだした。血気盛んな10代半ばは仕事場で、しばしば父親と衝突する日々。「喧嘩したいなら一人前になってから帰って来い」と父に言われ、16歳で実家を飛び出した。

 家出後に航空会社の機内食を作る会社で7年間食肉の経験を積んだ。「(父の言葉から)逃げたくなかった。大きな会社に所属するのではなく、将来は肉の裏方としてプロになる」と決心していた。同社では牛、豚、鶏の仕入れから調理まで基礎を学び食肉部長にまで成長した。

 その後は食肉の小売店、牛の除骨職人と肉業界を渡り歩き30代で牛肉に特化したコンサルタント「ビーフビルダー」として独立。大手チェーン店の仕入れや商品開発のアドバイス、製造工場の視察など国内、海外を飛び回った。11年前、大丸へ引っ越し、事務所兼加工場として仕事に尽力している。「名人和牛をブランド和牛にするつもりはない。美味しいって食べてくれる人を増やしたい」と竹内社長は笑顔で話す。

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