池辺町で昔から続く風習「廻し地蔵」を紹介する授業が2月1日、都田小学校(鳴本敏子校長)の3年生約80人を対象に行われた。
廻し地蔵は、地域住民が子どもの健康や成長を願い、実施されてきた風習。重さ約17kgの地蔵が入っている木箱ごと背負い、家から家へと順に運んで供養・祈願されてきた。区内では池辺町の藪根と八所谷戸で今もなお行われており、地蔵を修理した際に書かれた記録から、150年以上前から実施されていると推測されている。池辺町の廻し地蔵は現在、市指定無形民俗文化財にもなっている。
当日講師を務めたのは、市歴史博物館学芸員の羽毛田智幸さんと池辺町在住の鈴木一明さん、大澤功さん。毎月3が付く日に運ぶことや、地蔵の首に一家の名前を書いた襷(たすき)を掛けることなど、奉納の仕方を児童に教えた。
授業終了後、女子児童は「私が住む地域の風習をこれからも大切に守っていきたい」と感想を述べた。
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