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都筑区版 公開:2019年1月1日 エリアトップへ

描く未来は途上国支援

社会

公開:2019年1月1日

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中沢 有紀さん有機農家 有々畑(大熊町・池辺町)
中沢 有紀さん有機農家 有々畑(大熊町・池辺町)

 農業を始めて6年になる中沢有紀さん(45)。現在、大熊町と池辺町の2カ所、計600坪の畑で年間約50種類の有機野菜を栽培している。10年続けた仕事を辞め、体一つで農業の世界へ飛び込んだ熱い思いに迫った。

 父の仕事の関係で、高校卒業までほぼ海外で過ごし、大学入学を機に帰国。在学中にインドネシアの農林業の在り方について学んだ。「気が付いたら農業の世界に引き込まれていった」と笑う。大学院卒業後は発展途上国の支援を行う民間企業に就職。開発コンサルタントとして、海外と日本を行き来する忙しい日々が続いた。2007年からは戦後の南スーダンを3年間担当した。その間に学生時代の同級生と結婚。「現地人の声を直接聞ける、やりがいのある仕事だった」。復興に向けて葛藤する村の生活向上や、職業訓練に取り組んだ。しかし、「コンサルタントは計画を立てる仕事。実際に現地で、自分の技術を教えられる人に憧れた。自分の知識や言葉で支援ができれば」と考えるようになり、手に職をつけることを決意。長年続けた仕事を辞め、迷わず選んだのは農業の道だった。

 37歳の時、茨城県で3カ月間農業の基礎知識を学んだ後、大和市の農家で1年間研修を受けた。その後、夫の実家がある都筑に畑を借り、安心して食べられて、環境にも優しい有機農業を開始。様々な種類の野菜を植え、畑との相性を見ながら試行錯誤を続けた。今では、市内の直売所やレストランへ納品するなど、地道にファンを増やしている。「気候による不作や、台風後の無力感。大変なことも多いけど、手を貸してくれる人たちがいるから続けられる」

 就農してから、2人の子どもを出産。「大きなお腹で草刈り機を運転していた。今は子どもも収穫を手伝ってくれる」と微笑む。途上国で農業支援をしたいという夢はまだ道の途中。「まずは自分の畑で1年を通して安定して野菜を作れるように」。都筑の畑から世界への農業支援を目指す。

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