神奈川区出身の鍵山選手は地元の横浜銀行アイスアリーナを拠点にしており、これまでも国内外の大会で表彰台に上がってきた。初出場となった世界選手権では、ショートプログラムで自己ベストとなる100点越えを記録して2位につけ、フリーでは4回転ジャンプを3度成功させるなど大舞台でも貫禄のある滑りを披露。羽生結弦、宇野昌磨ら日本人選手を抑えて銀メダルに輝いた。
鍵山選手は「完全ではないが、やるべきことはできた。メダルという結果もついてきてうれしい」と振り返り、林市長は「横浜市の誇り。これからも大活躍を期待し、市としても応援していきます」とエールを送った。
父の背中を追いかけて
鍵山選手は現在、都筑区池辺町にある星槎国際高横浜に在学する高校3年生。所属するスケート部の顧問松下清喜教諭は「学校では目立たない生徒でオーラを消しているが、リンク上ではいちアスリートとしての振る舞いができている」と学校での様子を話した。
1月に開催されたインターハイでは、初出場ながら初優勝を果たした。忙しい時期だったがコーチでもある父親もインターハイに出場していることから鍵山選手も出場することにこだわったという。松下教諭は「お父さんを追いかけているようだった」と振り返る。
今後も活躍が期待される鍵山選手へ「引き続きみんなで応援していきたい。五輪に出場などあればPVなどもしていければ」と期待を寄せた。
北京五輪「表彰台を」
鍵山選手は「新しい4回転ジャンプなど技術面の向上、本番で練習通りの演技をするためのメンタル面も鍛えたい」と語り、来期の国際大会開催が不透明な中で試合勘を維持するため夏の国内大会出場を目指している。4月で高校3年生となったが、「大人っぽくというよりは、いくつになっても自分らしく元気な姿を見せたい」と自身の滑りを貫きたいという。
来年に北京で開催予定の冬季五輪では表彰台も期待される。「開催されるかどうかは分からないが、自分の気持ちは全然変わっていない。表彰台を狙えるよう、去年よりも努力して成長したい」と力強く宣言した。
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