泉区地域協議会 区民目線で鋭い指摘も 22年度泉区自主企画事業を評価
泉区地域協議会(佐久間幹雄会長)が平成22年度泉区自主企画事業の全40事業を評価し、まとめた報告書を2月24日、藤田譲治区長に提出した。昨年度に次ぐ2回目の答申で、今回は区民目線による鋭い指摘も見られた。
区民目線による区役所事業のチェックや施策への反映、区民の区政参画を目的に昨年発足した同協議会が、今年度の泉区自主企画事業、40事業(重点12、一般28)を評価した。
同会による評価は、必要性、効果性、進行状況などにポイントをおき、生活実態(区民目線)から実施。A.満足 B.少し満足 C.普通 D.少し不満 E.不満に分けた結果、Bが12、Cが27と大半を占め、AとEは0だった。
Dは重点事業「農を生かしたまちづくり事業」が該当。都市農業には調和のとれた施策が求められること、農業振興・保全の仕組みを構築することなどを提言・提案した。
区は、改善可能な事項は改善計画を作成し、次年度以降の各事業に反映するなど、今回提出された報告書を活用していく方針。
佐久間会長は「区民の気持ちで評価した。満足した部分もあるが、区との考え方の違いもある。次年度以降につながる泉区の新しい組織とし、他の地域にも広がっていけば」と今回の評価を振り返り、北原勉副会長は職員間のコミュニケーション不足や区民目線との温度差などを指摘した。
報告書を受けた藤田区長は「40事業もあって一つひとつを見る時間が短かった中、すべての評価はありがたい。厳しい意見もつぶさに見ると温かい意見と厳しいものがある。今後の事業の企画や運営に少しでも活かしていければ」と話した。
行政区の自主事業すべてを評価するのは全国の政令指定都市でも例がなく、区外からも注目されている。
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