タウンレポート 泉区の豪雨・洪水対策は 雨水幹線の整備に遅れ
山口・島根両県で警報を上回る危険度を示す特別警報級の豪雨が7月下旬に降るなど、国内各地で大雨や被害が報告されている。
泉区は境川水系の河川が概ね北から南へ流れており、東京・町田など上流部の集中豪雨により上飯田町の境川で4月7日、氾濫危険水位に達し、県が警戒情報を呼びかけた。
大雨が降ると短時間に多量の雨水が河川に流れ込むため、一時的に水を貯めておいて洪水を防ぐのが目的の遊水地は区内や周辺に整備されている。
境川は下飯田など3カ所(境川遊水地)、和泉川は泉区役所北側と瀬谷区宮沢、阿久和川と名瀬川は泉区境近くに遊水地がある。遊水地は水辺として親しまれるが、降雨時や降りそうなときなどは急な増水の可能性があり、泉土木事務所は注意を呼びかけている。
大雨による大量の雨水を一時貯留し、河川への洪水を軽減する雨水調整池も区内各地にあり、その水は災害時の消火用水としても利用される。
一方、同事務所によると、区内は雨水幹線の整備が遅れており、大雨時に河川や水路からの出水、宅地への浸入等が過去に発生。2004年の2つの台風や05年の集中豪雨等で浸水被害が生じた。
同事務所は時間あたり50ミリの降雨に対応できるよう、和泉川と阿久和川の河川改修や過去に浸水被害があった水路改修など河川や下水道整備を進めている。
区内と周辺には洪水避難所が7カ所あり、横浜ひなたやま支援学校と飯田北、いちょう、岡津、上飯田、中和田南の各小学校、上飯田中学校で避難勧告等が発令された場合、開設される。
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