カーネーションの出荷が「母の日」を前に最終段階を迎え、色鮮やかな花が区内の店頭に並んでいる。JA横浜によると市内のカーネーション農家3戸の作柄は少し遅れ気味だったが、和泉が丘の和幸園芸で約5万本の出荷を見込むなど、順調に生育した。
横浜市内のカーネーション農家3戸のうち、区内に和幸園芸と下飯田町の大川園の2戸があり、主にバレンタインデーや春の彼岸、そして母の日に合わせ、栽培調整をしている。
和幸園芸では先代から40年来、カーネーション栽培を行っており、約400坪のハウスでピアフ、アカシャ、ヒダマリなど、5品種を生育している。
同農家の安西俊之さんによると、カーネーションは例年6月下旬から7月上旬にかけて苗を植え、春先から6月末まで順次収穫を続けている。
今シーズンは昨年夏の猛暑や冬の寒さの影響に加え、2月の大雪によりハウスのガラスが割れる被害が生じた。そのため、本来必要のない仕事が増え、カーネーションの栽培に遅れが生じたという。
JA横浜によるとハウスを温める重油価格高騰の影響があり、市内の3農家ではその対策としてヒートポンプからエアコンに切り替え、コストダウンを図った。
また、害虫対策として天敵を取り入れ、減農薬に取り組むなど工夫する。「花を飾る人、花屋にとってもやさしい栽培」と安西さん。近年では害虫被害が少なくなっているという。
和幸園芸ではカーネーション以外にも、トルコキキョウやストック、コスモスなど十数種類の花を生育、出荷しており、「父の日」向けのヒマワリも間もなくシーズンを迎える。
安西さんが育てたカーネーションなどの花はJA横浜「ハマッ子直売所」のメルカートみなみ店(中田西)と泉区ファーマーズ店(ゆめが丘駅前)、南万騎が原店で購入できる。
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