神奈川県犯罪のない安全・安心まちづくり功労者表彰に和泉中央連合自治会(日並勇会長)が選ばれ、10月9日に表彰された。町内単位での見守りなど、防犯活動に対する連合一体の取組みが評価された。
同自治会にはこれまで活動拠点がなく、集会のたびに部屋を間借りする状態。これを危惧した日並会長が発起人となり、6年がかりで自治会館の設置計画を進め、泉中央公園内に昨年4月に完成した。2階建ての自治会館は集会所のみならず、防犯の機能を備えている。周辺には3台の監視カメラに加え、駐在時は玄関前の青色ランプが回る仕組みで、緊急時には子どもらが駆け込むことができる目印となっている。
同公園は泉区の誕生を記念して作られたものだが、会館の建設前は数本ある大木が影を作り、暗い印象を与えていた。現在は公園全体に光が通るようになり、地域住民の憩いの場としても好評だ。
当り前を当り前に
実施日と時間帯を決め、同連合内の16自治会が連携した合同パトロールも特長の1つ。2004年から年に1度、夏休みの7、8月頃に実施しているもので、区役所から立場まで歩き、そこから各町内に向けて戻る活動。「自分たちの町を守るのは自分自身。犯罪の抑止をするのは町内会の役目。それは当たり前のこと」と、企画者で同自治会の防犯部長を務める斉木仁郎さんは話す。
約6600世帯の同連合自治会には、区役所や警察、社会福祉協議会があり、それら公共機関と気軽に情報交換ができるのも強み。今では「清掃と一緒に」「下校時の子どもの見守りを兼ねて」などバリエーションも広がっている。
11月には地蔵原の水辺でのふるさとまつりやパネル展示、3月には小中学生の卒業を祝うさくらまつりなど、自分たちの自治会を広く知ってもらうことにも余念がない。「引っ越してきた人がほとんどの地域。体育祭や祭りで顔を合わせて交流が広がり、見守りにもつながる」と日並会長。今回の受賞については「特別なことをしているつもりはない。ボランティア精神のある人が個々で取り組んできた証で、地道な活動が認められた。今後も変わらず活動していく」と話した。
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