フェリス女学院大学(緑園)の学生と山崎製パン株式会社が共同で開発し、現在販売中の4商品が話題を呼んでいる。市場調査からパッケージデザインまで、半年をかけて学生が一から企画した。
現在販売されている共同開発の商品は「ランチパック クランチ入り板チョコ(チョコホイップ&ミルク風味ホイップ)」、「もちもちとしたいちごぱん」、「ふわふわ3色パン」、「もっちぎりダブルクリーム」の4つ。「手軽にホッとできるもの」、「お腹にたまる栄養と美容を兼ねたもの」、「ガッツリ食べたい惣菜パン」、「プチ贅沢」等がコンセプトだ。
このプロジェクトは山崎製パンからの提案でスタート。昨年6月にプロジェクトへの参加者を募ったところ、1、2年生24人が手を挙げた。学生は9月から4つのグループに分かれて商品のコンセプトを考案。ニーズ把握のため、価格や味、食感など、パンを購入する際に重視するポイントに関するアンケート調査も行った。山崎製パンの担当者から水分移行、日持ちの問題など、専門的なアドバイスももらい、何度も企画を練り直したという。
「ターゲットは20〜30代の女性です。デザインは春らしさをイメージしてピンクにしました」と話すのは、惣菜パンのふわふわ3色パンを開発した鈴木彩花さん(文学部3年)。商品には「忙しい朝でも簡単に食事が楽しめるパンを考えました」、「これを食べて明日もがんばりましょう♡」といった学生からのメッセージも記載されている。
ランチパックを開発した廣野ふたばさん(国際交流学部2年)は「チョコの食感にこだわりました。他の商品よりも価格が高くなってしまったので売れるか心配でした」と話すが、販売開始以来、同大の学生だけでなく、「サラリーマンに人気」になるなど好評の様子だ。
今回4グループすべての商品が販売に至ったが、当初は商品化するのは1、2品のみの予定だったという。学生課の明井陵平さんは「内容によっては採用されない可能性もありましたが、学生の企画と努力が評価されたようです」と話す。鈴木さんは「4つすべてを商品化できたのは山崎製パンや大学の方々の助けのおかげ。実際にいろいろな人の手に渡ることで達成感を感じることができました」と笑顔を見せた。
商品は5月末まで神奈川県内など近隣エリアで販売されるが、売り上げが好調であれば、期間の延長やエリアの拡大などの可能性もあるという。
泉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|