2006年に始まり、今年で活動10年目に入った「区役所案内ボランティア」。「より多くの人に参加してほしい」との区の方針からボランティアは2年で入れ替わるが、区民目線のアットホームな対応は変わらず、来庁者にとって心強い存在となっている。
泉区役所の正面玄関を入ると「こんにちは」と明るい声をかけられる。その先にいるのが、黄色い腕章をつけた区役所案内ボランティアだ。来庁者の行き先案内はもちろん、各種手続きや相談の窓口案内、また時には世間話の話し相手にもなる。区民にとっては、いわば役所における”おたすけマン”的な存在。
区民がボランティアとして区役所業務に携わることを通して、区民の目線から役所の対応などに提案を受け、区政に活かすことを目的に、2006年からこの事業が始まっている。
一般的に馴染み深いとは言えない区役所の中で、職員ではなく、同じ区民目線で話を聞き、窓口案内を行うボランティアの存在は、区民からも好評だ。
今年活動2年目を迎えた大西陸子さん。ボランティアを始めたきっかけは区役所周辺に散歩に来て、偶然みつけた募集案内だった。もともとボランティアに関心が高かったこともあり、すぐさま応募。「入口で行き先をご案内したお客様に帰り際『さっきは、どうもありがとう』と感謝の言葉を頂くことも多い」とやりがいを感じている。また、活動を通して仲間が増えたことにも喜びを感じているという。
泉区役所では現在25人の案内ボランティアが活動している。活動自体は週1回程度で時間は2時間半だが、幅広い問い合わせに対応するため、年に4回の研修や会議を行い、サービスの質向上に努めている。
同じく2年目の齋藤仁さんは、定年退職後、地域との関わりを持って来なかったということに気付き、自分にできることを探す中で応募した。案内をするためには区役所の業務についてよく知る必要があり「活動や研修を通して、様ざまなことに関心を持つようになった」と自己分析する。
区役所担当課は「これまで101人の方に案内ボランティアとして活動していただいている。今後も活動の中から得た提案などを取り上げて区政運営に活かしていきたい」と話した。
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