30周年を迎えた神奈川県美容業生活衛生同業組合泉支部の支部長を務める 斉藤 雅文さん 和泉町在勤 53歳
「お客さん好み」のもてなしを
○…区内の障害者施設に出向いてのボランティアカットやハンドマッサージの区民体験企画など、会員一人ひとりがその美容技術をもって地域との関わりを深めている。支部の会合では、トレンドや情報を共有し、意見を交換。良い事例を持ち帰り、サービスに反映させることで、個店のレベルアップにもつなげている。現在、区内38の美容室が加盟する泉支部。先日、30周年の節目を迎えたばかりだが、組合員の減少や景気低迷といった逆風もある。活路を見出すため、新しいことを取り入れるなどの挑戦も視野に入れる。
○…「サラリーマンは性に合わない。手に職を」と高校卒業後の進路は専門学校に決めた。美容師を選んだのは、適性がありそうだという直感から。聞けばYES・NOによるタイプ診断チャートで「結果が美容師だったから」と。何でもあっけらかんと話すさまには飾らない人柄が滲む。「でも、いまだに続いているということは合っていたということだろうね」
○…チェーン店勤務のころの同僚から美容室「スタジオB.P」を譲り受け、独立したのは30歳の時。1人で店を切り盛りしているため、当然だが良いことも悪いこともすべて自身に返ってくる大変さを身に染みて感じている。気をつけているのは「お客さん好み」にするのこと。それはスタイルだけでなく、美容院という空間での時間すべて。「話すのが苦手な人も、静かに過ごしたい人もいる」。最初のカウンセリングで神経を集中させ、身体で気持ちを感じ取る。中には20年雑談をしたことがない常連客さえいるという。
○…青森生まれ、神奈川育ち。映画が好きで『007』の新作もすでに先行上映で鑑賞したほど。月に数日の休みは専ら愛車いじりに精を出す。隅々までメンテナンスを施し、自分好みにした三菱GTO。ハンドルを握り、湘南の海沿いを通って箱根に向かうのが一番心が休まる時間である。
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