相模鉄道(株)は5月17日、車内で不審物が発見された場合の初動対応や乗員の安全確保に向けた避難誘導の強化を図ろうと、いずみ野駅で警察と合同のテロ対策訓練を実施した。
この日は相鉄社員と泉警察署員ら約120人が参加。横浜で国際会議が行われている期間中に「車内に不審物を置いた」という電話がかかってきた想定で、実際の車両を使って行われた。車両内には乗客役の同社社員75人が乗車し、本番さながらの臨場感が漂った。
駅員役の社員は、運転指令から不審電話報告を受けた後、すぐに車内の点検を開始。乗客を車両の外に避難させ、混乱が起こらないように駅の外に誘導させる流れを確認した。
訓練を振り返り、同社の高橋正人安全推進部長は、「3回目だが、回を重ねていく中で、今回が一番安定していたのではないか」と話した上で、「社員全員が訓練に参加できるわけではないので、それぞれの職場に持ち帰って、学んだことを伝えてもらいたい」と参加者らに呼びかけた。またテロ以外にもさまざまな緊急時に対応できるよう「具体的な乗客の安全対策を引き続き考えていきたい」と語った。
泉署の長谷善明副所長は警察としても区民の安全を守るため、関係機関と引き続き連携強化を図っていくとし「訓練は繰り返しやることに意味がある。練度を高めていければ」と話した。
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