瀬谷区本郷の「喫茶ベルデ」オーナー浜田美奈子さんが、店舗2階の自宅ベランダに作られたつばめの巣から雛5羽の落下を発見したのは、5月27日のこと。
開店から18年間、毎年つばめの巣が出来て、ずっと見守っていたという浜田さん。「最近は、材料になる田んぼの土が少ないのか巣の強度が足りないようで、よく落下して雛が死んでしまっていた」。スタッフの平野梢さんが調べると、餌の与え方など、育てて助ける方法があることが分かり、早速取りかかったという。
雛5羽のうち、1羽は落下した際に力尽き、4羽で飼育開始。くちばしが開かないほど衰弱していたが、水でふやかした猫の餌を少しずつ与えると、一晩で「ピーピー」と鳴けるまで回復。その後1羽は死んでしまい、残る3羽で飛ぶ練習をスタート。それから5日ほどで上手に羽ばたけるようになった。ベランダに出してやると、一斉に羽を伸ばし、落ちることなく巣立っていったという。
「野生に人の手が加わって良いものかと思ったが、できることなら救いたかった」(平野さん)、「1年後、またここに戻って来てくれたら」(浜田さん)と語った2人。現在は同じ場所に再び巣が出来ており、見守る日々は続きそうだ。
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