県立横浜緑園高校吹奏楽部(部員数48人)が9月9日(土)に栃木県宇都宮市で開催される東関東吹奏楽コンクールに出場する。3年連続5回目の出場となる同部は、表現力などを強化し、初の東日本大会出場を目指す。
同部が出場するのは30人以下で演奏する小編成部門。8月12日に行われた神奈川県大会で金賞を受賞し、県代表として今回の出場が決まった。
同部が演奏するのは吹奏楽曲などを作曲する樽屋雅徳氏の『斐伊川(ひいがわ)に流るるクシナダ姫の涙』。この曲は、古事記に記される出雲神話「ヤマタノオロチ退治神話」に登場するクシナダ姫の物語を表現した吹奏楽曲。練習は今年の1月から始まり、3月の定期演奏会でも披露した。同部の部長・松井翼さん(3年)は、「一曲のなかで繰り広げられる壮大な物語を表現できるように、楽譜を読み込んでイメージを膨らませている」という。
調和求めて練習工夫
同部が課題としているのは、「技術だけでなく表現力や音の調和を磨くこと」だ。そのため、バランス練習に力を入れ、一体感を意識した練習を行っている。バランス練習とは、低音から楽器を鳴らし、中音、高音と音を続けて出すことでハーモニーや響きを確認する方法。この練習を積んだことで、夏に入って各パートがより周囲の音を意識しながら演奏することができるようになったという。
今大会の代表校35校のうち東日本大会へ進めるのはわずか3校。松井さんは、「聞いている人の心に残る演奏をして、今まで出場できなかった東日本大会へ行きたい」と語った。
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