泉区版 掲載号:2017年9月14日号 エリアトップへ

(一社)横浜市医師会の新会長に就いた 水野 恭一さん 南山田町在住 67歳

掲載号:2017年9月14日号

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「利は義の和なり」

 ○…3700人を超える会員数を誇る全国有数の郡市医師会を束ねるリーダーに就任。前都筑区医師会会長で過去には市医師会の副会長を歴任し、医療機関情報検索システムの整備を始め、地域医療の充実を胸に活動を続けてきた。「国の方針をどのように横浜に落とし込むのか。金太郎あめ方式では上手くいかないこともある」。横浜型の地域包括ケアシステムの構築、地域医療構想、災害対策の3本柱を中心に舵を取る。

 ○…川崎市出身。中学、高校は神奈川区の浅野学園に通った。高校3年時は安田講堂事件など学生運動が盛んな世の中で、浪人の道を選択。その年の秋、「大きい会社で働くか、自分で力をつけて生きていくか」と父親から将来を諭された。「建築家も良いと思っていたら、親父に『(建築家も)初めは大きな会社でやらなければいけない』と教えられた」。悩んだ末、日本医科大学を受験し、医師への道を歩み始めた。

 ○…30代前半、「親や家族を食わしていきたかった」と、大学に残るか、開業するかの2択の中、一念発起し、南山田町に水野クリニックを開院。独り立ちした若き医師は当時珍しい土日診療を掲げ、地域の安心に向け邁進した。息子4人の学校行事に参加することはほぼなく、妻にも淋しい思いをさせた。それでも35年以上患者と向き合ってこれたのは、長男が小学生の頃に口にした「僕が尊敬するのは、野口英世とお父さん」という一言に救われたから。座右の銘は「利は義の和なり」。開院時掲げた土日診療は「何があっても続けていく。やめたら患者様に嘘を付くことになるから」

 ○…平日の休診日も神奈川県医師会の会議があり多忙な毎日を送る。趣味のゴルフもご無沙汰だ。現在、全国に先駆けて障害児在宅医療のモデルケース作りに奔走している。「重症身体障害児や脳性まひの子どもへの在宅医療を横浜から発信したい」。横浜全体の医療向上へ余念がない。
 

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