妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援の充実を目指し、区福祉保健センターに配置されている「母子保健コーディネーター」。母子健康手帳交付時の面接や相談に応じたり、個々の状況に適した情報を提供している。産前後の支援の充実を図るとともに、地域拠点と連携して、地域の繋がりの中で安心して子育てができるようにサポートするのがねらいだ。
全区配置を前に、2017年度に3区で先行配置され、泉区もそのうちの一つ。1年が経った今、実際の現場で働くコーディネーターに話を聞いた。
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泉区のコーディネーターは助産師の資格をもつ女性。助産師として勤務の後、母子訪問員として活動していた。自分のキャリアを活かして母親たちの為に何かできることはないかと考えた時に、コーディネーターの応募を見つけたという。
この1年間の対応人数は770人。状況を聞くだけでなく、心の奥底に抱える悩みを、会話を通して引き出す作業の連続だ。「出産時に上の子はどうすれば」「何から始めたら良いか分からない」など相談内容は様々なため、支援機関や具体的なサービスの紹介、事前準備のサポートなど、適切かつ柔軟な対応が求められる。心がけているのは、「赤ちゃんだけではなく、母体の負担に気を配るアドバイス」と話す。出産、そして産後初期は家族をはじめ周囲の関心が子どもに集まり、母親の負担が重くなりがち。「心身のストレス解消は、大事なケアの一つ」とも。
継続した支援体制は、「具体的な質問に丁寧に答えてもらえた」「家族以外にも頼れる人ができて安心した」など利用者からも好評だ。
泉区福祉保健センターこども家庭支援課の山崎由美課長は「担当が変わることなく、毎回、同じ人に継続して相談できる体制。身体のことから出産のことなど積極的に利用してほしい」と話している。
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