消防団員永年勤続50年の横浜市長表彰を受けた 露木 政幸さん 上飯田町在住 69歳
感謝、感謝の50年
○…「ここまで続けてこられたのも地域の皆さん、そして先輩や仲間に恵まれたおかげ」と周囲への感謝が真っ先に口をつく。その活動は災害発生時だけではない。平常時にも応急手当や防火指導、広報活動など、地域における防災力の向上に重要な役割を担い、端からみるよりもその仕事はかなりハードだ。それでも半世紀にわたり活動を続け、このほど消防団員永年勤続50年の横浜市長表彰を受けた。
○…19歳のときに戸塚消防団に入団。1986年の分区から泉消防団となった。「当時は自分の意志と関係なく、近所の人に誘われて入ったものだ」と笑いながら振り返る。現在、本部の副団長を務めて3年。今後、人口は減少し、ますます高齢化が進む中で、消防団の役割は一層増していくと想定され「『入りたい』、『楽しそう』と感じてもらえるよう、団の存在をもっと外に発信しなければ」と力を込める。
○…泉消防団は5分団19班、443人で構成される。女性は38人。定員は満たしておらず、団員の獲得は長年の最重要課題でもある。一方で、今いる団員達の消防技術向上にも力を入れるべきと考える。それまでの畳み掛けるような語り口を一変させ「たとえば火災でも、いつどこで発生するか分からない。『誰かが対応できる』ではダメなんだ」ときっぱり。
○…自動車整備業を営んでおり、元々、機械にめっぽう強い。手先が器用で何でも作ってしまうので、プラモデルでも市販品には興味なし。写真を参考にまず部品を作ってそこから組み立てるのが面白いんだとか。何を聞いてもよどみのない受け答えで、何十年も前の昔の話を昨日のことのようにすらすら話す記憶力には脱帽だが「好きなことは忘れないだけ」とおどけてみせた。
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