腎不全患者らで作る「透析者西部地区会」が9月8日(日)、踊場地域ケアプラザ(中田東)で区内初の懇談会を開く。当事者間の情報交換と近年、会が大きな課題と掲げている「大災害時の自助」啓発が狙い。
主催の「透析者西部地区会」は全市患者を対象としている横浜市腎友会の言わば地域版。日常生活の中での親睦をより深め、支えあう関係づくりを進めようと、2018年の9月に発足。戸塚区・泉区・瀬谷区・旭区を対象にしている。
代表の吉村彰さんは「透析者はおおむね週3回通院し、3〜5時間の透析治療を受けている。それ以外の時間を家でばかり過ごすのではなく、情報交換や語り合いの場を作りたかった」と初開催への思いを語る。
避難生活尽きない不安
すでに戸塚区では懇談会等の実績があるといい、泉区の後もエリアを広げていく考えだ。
仲間づくりへの思いに加えて、メンバーたちの背中を強く押しているのは、いつ発生するかわからない自然災害等に対しての危機感だ。
吉村さんによれば、腎不全などの内部障害は外見からはわかりにくく、周囲に理解してもらいにくい障害でもある。それが混乱した被災現場だったら、なおさらだ。
加えて、災害時は医療機関も大打撃を受けることは必至で、透析を十分に受けることができなければ命にかかわる患者にとって、避難生活を想像すると常に不安がつきまとうという。
吉村さんは「まずは透析者であることを周囲に名乗ること、知ってもらうことが大事だと考えている。それ以外に私たちが備えられることを懇談会やこれからの活動を通して考えていきたい」と話す。
踊場地域ケアプラザでの懇談会は、当日受付制で申し込みは不要。参加費は1人100円。希望者は直接会場へ。
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