「デイサービスのアーティストたち」を合言葉に、在宅介護事業所のツクイ横浜中田(多田英二所長)が定期的に開いている作品展が利用者や家族の間はもちろん、地域でも評判だ。次回は3月4日からテアトルフォンテでの開催が決まっている。
「ツクイ横浜中田」では、2014年の開所以来、楽しみながら継続できる機能訓練の一環としてレクリエーションに積極的に取り組んできた。当初は、畑作業や手芸、折り紙、塗り絵など「誰もが取り組みやすいプログラム」を意識していたが、職員らが利用者の創作意欲とスムーズな作業状況を見て、「手ごたえがあり、自信と笑顔につながるプログラム」へとシフトすることに。それが、本格的なアートへの挑戦の始まりだった。
これまで取り組んできたのは、絵具などをボードの上に垂らし、マーブル状の模様を描く「ポーリングアート」やガラスの小瓶に花をオイル漬けにする「ハーバリウム」、切り絵などさまざま。活動成果は合同展示会等で発表、昨年は3つのイベントに出展している。参加は個人意思で自由。それでも完成した作品や、制作中の様子を見て「自分もやってみたい」という利用者が年々増えている。職員たちも利用者の作品制作が日常動作の回復はもちろん、創作以外の場面での意欲向上にも役立っていると感じている。
評価の声が励み
2017年からはテアトルフォンテで同所利用者による単独展示を開始し、取り組みを家族や地域に発信している。来場者からは、作品に対する評価も高く、それは利用者にとって次へのモチベーションになっている。作品と制作過程の写真を収めた職員手作りのパンフレットは、今回の展示で15冊目になった。
多田所長は「これからも笑顔と達成感が生み出せるよう、職員一同、全力でサポートしていきたい」と話した。
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