地域住民の考えを区政に反映する枠組み「泉区地域協議会」の定例会が2月13日に泉区役所で開かれた。この日は多世代型地域活動の促進に向け、初の試みとして20代の若者を招いた意見交換が行われた=写真。
これまで、区内12地区から2人ずつ委嘱された代表者で進められてきた会議に、今回初めて20代の若者を招いた背景には、今ある地域活動を将来に向けて維持するためには新たな担い手確保が欠かせないという実情がある。しかし、これまでのようにただ広く呼びかけるだけでは若者の地域参加につながらないとして、委員の間で「まずは実際に若者の意見を聞いて参考にしたい」という声が上がっていた。
これを受けて企画されたのが今回の意見交換会だ。当日は「まち」に愛着を持ち、活動に関わる当事者を増やしている「NPO法人アクションポート横浜」(高城芳之代表理事)のメンバーらが”若者代表”として出席。若者を取り巻く状況を説明した上で「参加しやすい活動」「学生と活動で連携する際のポイント」といったテーマについて発表した。
登壇者たちは、情報獲得先が年代によって異なる難しさをあげながらも、「イベント型」「子どもと一緒」「お手伝いではなくコラボ」などのキーワードを挙げ、新たな出会いや経験など「成長につながるような活動が若者に響く」と説明。地域コミュニティで大切にされている、スキルを活かした活動だけでなく、新規事業の必要性を呼びかけた。参加者の一人は「地域で暮らす人は年代も様ざま。こうした視点を積極的に取り入れていくことが今後必要なのだろう」と話した。
同会ではこれをきっかけに、若者たちとの定期的な意見交換の場を設定するとともに、区内でモデル地区を募り、若者に実際の地域活動へ参画してもらう取り組みを進めていく考え。
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