横浜市泉区民文化センターテアトルフォンテは4月2日、同館を拠点に活動する「いずみ紙芝居一座」の口演会の様子を動画共有サイト・ユーチューブで生配信した。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、同館はじめ各所でイベント等の中止や延期が続く中「地域にできること」を考えた末の試み。
本来なら4月4日は、同館が毎年開催している1日開放イベント「フォンテ・フェスタ」の開催日だった。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため2月下旬の段階で早々に中止が決定。その後も市民利用施設等の閉館や小中学校の休校の延長が決まる中、職員らの間で「何かできることはないか」と検討を進めていたという。
そこで持ち上がったのが紙芝居の生配信だ。いずみ紙芝居一座は、結成10年を超える団体で、近年の定期口演会は、定員超えの動員も多い同館人気コンテンツの一つ。加えて、一座は地域貢献活動として福祉施設などで出張公演を続けているが、現在の状況下ではそうした活動も難しい状況に陥っていた。
メンバーらに話を持ちかけたところ、これを快諾。4月2日の生配信が決まった。生にこだわったのは、演者の息遣いや発音、発声など、視聴者に臨場感を感じて欲しかったためだ。撮影にも、感染症対策に細心の注意を払って臨んだ。
告知期間もほとんどない中、動画に対するコメントも付き、視聴回数も3ケタに迫る勢いで、職員らは今回の試みに手ごたえを感じている。浜野誠司館長は「館として今後の情報発信を見据えた時、とても参考になった。引き続き様々なアイデアを持ち寄り、プラスアルファを提供する場所でありたい。一座の皆さんとは、所有する他作品の配信、うがい手洗いを啓発する紙芝居や手遊びの発表もできたら」と話している。
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