泉区長に就任した 深川 敦子さん 横浜市在住 55歳
人との関わり大切に
○…着任初日、職員らに送ったのは「今以上に地域を知り、今以上に泉区を好きになりましょう」というメッセージ。一人ひとりの職員が「自分も地域で暮らす一員」という位の心持ちが、区民への対応も、課題に向かう姿勢も変えていくと信じている。「ここは行政の最前線。しっかりとそれぞれの役割を果たしてほしい。そのためにも、今は健康第一ですね」と顔を引き締める。
○…少子高齢化が進む中で、何より大切なのは「地域のつながり」だと考える。そのためにも、今あるコミュニティがこの先も維持されるようサポートしていくのは重要な課題。「目配り、気配りに、少しのおせっかい。そうしたことで保たれていることって多いと思うんです」。自身も、いつも周囲の人に支えてもらってきたという思いが強く、人との関わりの大切さを語る時、自然と言葉に熱がこもる。
○…横須賀市出身。両親が横浜市の教員だったこともあり、幼い頃から市歌が歌えるほど、横浜には親しみがあった。薬学部から公務員の道を選び、最初は食品衛生監視員として保健所に勤務。当時は数少ない女性監視員として飲食店の監視指導や食中毒調査等にあたった。その後、地域福祉、高齢者福祉、医療政策に携わり、これまで5つの区役所と健康福祉局、医療局に勤務した。
○…「その時、その出会い、その一瞬を大切に」がモットー。相手に対し、誠意を尽くす心構えは、丁寧な受け答えと、話をふくらませようとするサービス精神にも見て取れる。トレッキングが趣味で、普段なら、自然の中に自分を放り込んで気分転換。だから緑いっぱいの泉区は性に合っている。かつて合唱をやっていたと言い、すっとした佇まいとよく響く声が印象的だった。
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