新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う外出自粛が続く中、区内の施設や団体等による体力維持を目的とした「おうちで運動」プログラムの紹介が広まっている。これを受け、泉区社会福祉協議会は、このほど同社協ホームページ内に各プログラムへのリンク一覧ページを作成。区民らへの周知を進めている。
区社協は今回の取り組みについて、体力低下を防ぐために、それぞれが参考にしてもらうことはもちろんだが「インターネット環境がない人や、あっても使うのが難しいという人にも運動やその他区内の情報を届ける手段の一つにもなれば」と話す。まとめページの存在に気付いた高齢者の家族や周囲の人が電話や手紙などのついでに「健康づくりに効果的な運動方法」として伝えるといった活用法を想定している。
背景にあるのは、長期間に渡る外出自粛よって、心身の機能が低下する「フレイル」への懸念だ。予防策として知られているのは、運動や規則正しい生活、人との交流などがあるが、不安や心配が先に立ち、現状では前向きになれずにいる人も少なくないという。実際、3月ごろから区社協や区内の各ケアプラザ等には「感染が怖くて外出ができない」、「家に単身で話すことがなく、刺激がない」、「困ったら誰に聞いたらよいかもわからない」などの声が寄せられている。また、区社協によれば「『こんな時だからご迷惑になる』と暮らしの中での困りごとを我慢する人も増えている」と言い、人と会う機会も、話をする機会も減る中で、健康状態が悪化したり、周囲の人がその変化に気づく場面が減っていることを危惧している。
区社協担当者は「健康づくりに関する情報は今後も追加更新していきたい。無理のない運動は健康維持だけでなく、気分転換にもなる。ぜひ参考にしてほしい。電話などでコミュニケーションをとるきっかけにもなれば」と話している
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