いちょう団地地区で買い物支援を進めている 深山武志さん 上飯田町在住 64歳
いちょうの笑顔が大好き
○…約2000世帯が暮らす、いちょう団地地区。外国籍世帯と単身の高齢者世帯が約半数を占める。長く住民から「坂道が多く店舗が少ない」等の声を受けており、今年3月から「買い物ツアー」と「移動販売車の誘致」を企画。計画を進めてきた。残念ながら新型コロナで出鼻をくじかれた格好だが「外出機会の創出や見守りの場として、絶対に実現させたい」と力強い。
○…自治会長時代に参加した福祉活動サミットで障がい者や外国籍の住民と共に暮らすまちづくりをテーマに日々の活動を発表。福祉に興味をもったきっかけだった。同地区社協の会長を務めて2年目。昨年は、ふれあいサロンを新設したほか、各自治会長に積極的に声がけし、住民同士の新たな意見交換の場を設けた。「地域の声をより拾い上げたかった。結果として皆が望む方向が見えてきた」。
○…飯田北いちょう小学校放課後キッズクラブのスタッフを長年務める。ここでも外国籍の子ども達が大半を占め、言語の壁もあるが「ココで、どうにかなります」と笑って胸を叩く。日本語が全く話せなかった子が、数カ月で意思疎通が出来るようになったりと、子ども達の無限の可能性を感じる日々。彼らからもらったパワーが自身の糧となり、地域活動で還元している。
○…団地に移り住んで約15年。当時、都内から越してきた自分を、優しく迎え入れてくれた人々への感謝が活動の原点。かつて、鰻料亭の板前だった頃の腕は今も健在で、住民たちに料理を振舞うことも多い。やっぱり日本食のリクエストがダントツで、人気ナンバーワンは肉じゃが。「皆さんの笑顔を絶やさず広げたい」。熱いハートが”いちょう”を支えている。
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