行政に関する相談や要望を受け付ける「行政相談委員」として長年活躍したとして、上飯田町在住の町田ふみ子さん(64)が総務大臣表彰を受賞。10月12日に他の県内受賞者3人とともに表彰状が手渡された。
行政相談委員は、総務大臣から委嘱された無報酬の民間有識者。「申請を適正に処理してくれない」「道路の維持管理が出来ていない」などといった国の行政機関や独立行政法人などの業務に関する苦情・要望を聞くとともに、助言や関係機関との調整も担う。各市区町村に1人以上置かれ、泉区の委員は2人。
業務について「国に対して物申す仕事」と説明する町田さん。泉区役所から依頼を受けて2009年に就任。月に一度、区役所で相談を受け付けてきた(現在は新型コロナウイルスの影響で休止中)。
受賞の一報を聞いて口から出たのは「えっ?」という戸惑い。「もうすぐ35年を迎える泉区制の中で、歴代の委員が地道に活動されてきたことに対して頂いたもの」と思う反面「よく飽きずにやってきたとも思います」と笑みを浮かべる。
120%で傾聴
コロナ禍の今年は、収入や心の不安に関する相談が多く寄せられた。相談を受ける中で心掛けてきたのが、相手の言葉に耳を傾け寄り添う「傾聴」。「相手が何を求めているのか感じながら、相手の話を120%聴く」想いでこれまで続けてきた。
まだまだ活動内容が広く知られていないのが実情。区民に向けて「まず一人で悩まず、何か困った時に行政相談を思い出してもらえたら。解決の糸口を一緒に考えていけたらと思います」と呼びかけた。
現在は区役所での相談を休止しているため、総務省神奈川行政評価事務所(【電話】0570・090110)が相談窓口となっている。
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