今年12月1日現在、泉区内での年間特殊詐欺被害の認知件数は33件(速報値)で、被害総額は約3920万円。昨年の年間被害(58件・約6300万円)と比べると減少しているが、依然として4000万円近い区民の財産が犯罪者に奪われている。本紙では被害に遭わないためのポイントや、最近の被害傾向などを泉警察署生活安全課に聞いた。
留守番電話を常に設定
特殊詐欺は誰もが被害に遭う可能性がある。泉警察署が呼びかけているのが、留守番電話の常時設定。犯人は自分の声が録音されるのを嫌うため、これだけでも一定の抑止力になる。
録音機能がない電話機に外付けできる対策機器も販売されている。これを機に留守番電話に買い替えるのも一つの手だ。
スピーカーで相手の声を聞き、画面に番号が出ていれば登録された番号か確認。知らない市外局番や、行政機関を名乗っているのに番号が携帯電話の場合は要注意。とは言えいくら警戒していても怪しい電話を完全に防ぐことは難しい。そのときは話をそのまま鵜呑みにせず、本物からかを確認することが重要だ。
最近の被害傾向
最近は警察官や区役所、銀行などを名乗り「あなたのキャッシュカードが不正利用されている」等の電話から暗証番号を聞き出し、キャッシュカードをだまし取る手口が多発している。
「電話で『お金』『キャッシュカード』『暗証番号』のいずれかの言葉が出たら詐欺を疑い、警察まで通報してください」と生活安全課。警察から地域全体に向けて即効性のある注意喚起ができるので、周囲の知り合いの被害を防ぐことにもつながる。
新たな手口翌日以降も注意
12月に入り泉警察署でも警戒を強めているのが「追出し盗」。怪しい電話を一度見破っても、後日に警察を装い「被害に遭った可能性がある。『家族全員』で泉警察署に来てほしい」と再び電話をかけ、家を留守にさせた隙に室内に忍び込み金品を盗む手口だ。
泉警察署では「泉警察署の電話番号は【電話】045・805・0110のみ。一度撃退したと思って安心せず、相手の番号を確認してほしい」と呼びかけている。
■取材協力/泉警察署生活安全課
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