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公開日:2021.03.04

西が岡小地域交流室
活動10年で大臣表彰
コーディネーター3人が尽力

  • 仕事で参加できなかった右近さんを除く、学校・地域コーディネーターの山本さん(左端)と小林さん(右端)が表彰式に出席

  • 夏休みに行う親子木工教室

 西が岡小学校(境伸泰校長)の学校・地域コーディネーター3人による「地域交流室」の取り組みが、今年度の「地域学校共働活動」推進に係る文部科学大臣表彰に選ばれた。2月25日にはオンラインでの表彰式が行われた。

 同校の地域交流室とは、毎月第4土曜日の午前中に図書室を開放し工作教室や音楽会など親子で楽しめるイベントを提供するもの。地域と学校の懸け橋となる学校・地域コーディネーターが中心となり、これまで企画運営してきた。

 初回は2011年11月。コーディネーターに就任したばかりの小林圭子さんが当時の校長のアドバイスをもとに、図書館を開放するというアイデアを企画。その後同じくコーディネーターとなった山本照美さん、右近大輔さんも加わり、児童と保護者、地域住民の憩いの場となるよう尽力してきた。

 5月には音楽会、夏休みには親子木工教室と季節に応じて図書室以外の場所でもさまざまなイベントを企画。離任した教諭が参加したり地域の団体が活動に協力するなど、3人の活躍で各方面がつながり実りある活動が実施できた。

 3人は同校のPTA経験者。子どもが卒業してからも「親はずっとこの地域にいる。何かできることはないか」とコーディネーターの業務を志願した。今年でスタートから10年目。教育支援員も務める山本さんは「校長先生が変わっていく中で、方針が変わらずずっとここまで活動を続けてこられたのはうれしい」と話す。2019年度に着任した境校長も「学校としても地域の中で児童を育てたい思いがある。西が岡地域の協力者の方々に支えられている」と理解を示す。

 だが今年度は新型コロナウイルスの影響で、交流室の活動は一度もできていない。そうした状況下での受賞に小林さんは「地域と学校をつなげたいができないもどかしさがあった。今年度は1年生が一度も交流室を経験できていないので、元に戻れるか心配」と心境を明かす。それでも「地域と学校をつなげていくのが私たちの使命」と活動の継続を誓った。

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