セブン-イレブン横浜和泉町三ツ俣店アルバイトの高校3年生、嶋村陸人さんが架空請求詐欺被害を未然に防いだとして泉警察署から感謝状を贈られた。同署によると特殊詐欺阻止での高校生への表彰は異例。
嶋村さんや泉警察署によると、事件が起きたのは今年の2月24日。高齢の男性客が店に入るなり、「2万円のGooglePlayカード(電子ギフト券)はどこに置いてありますか」とレジにいた嶋村さんに質問した。
来店者がメモを手にしていたことや商品自体をよく知らない様子だったことから、嶋村さんは使用目的を質問。すると「パソコンがウイルスに感染してしまい、購入が必要と言われた」と答えたため、詐欺被害を疑いオーナーの金本隆義さんに相談。オーナーが警察に通報し、詐欺被害を未然に防ぐことができたというもの。
勤務歴約1年の嶋村さん。実は過去に同様のケースを見過ごしかけた苦い記憶がある。「疑問なく会計に移ろうとしたところ、近くにいたオーナーが気付いて止めてくれました」と当時を振り返る。今回は自ら異変を察知し、機転を利かせて被害を防ぐことができた。春からも引き続き同店に勤務する嶋村さんは「これからも気を付けて、また被害を止められるように頑張りたい」と話した。
同店が特殊詐欺阻止で感謝状を贈られるのは今回で3度目。金本オーナーは「高額の電子ギフト券を買う方には必ずひと声かけるよう従業員に伝えています」とその極意を明かした。
泉警察署によると今年に入り区内で確認された特殊詐欺の被害は7件で、被害額は約580万円(3月3日現在)。同署では身に覚えのない請求には応じないように呼びかけている。
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