5月から泉区シニアクラブ連合会の会長として会をけん引する 金子 公紀(ともただ)さん 岡津町在住 80歳
「横のつながり」を広げて
○…泉区内の81クラブ(会員数約5300人)からなる泉区シニアクラブ連合会。会長代行を4年務め、このほど会長に。シニアの親睦を大きな目的とする同会もやはり、このコロナ禍では「イベントなどいろいろなものを、どうやったらできるか考え悩み、難しいけれど」。だが今年は基本姿勢を「全部やる」とした。「あとはどうやるか、前向きに動かしていきたい」と語る。
○…同会はこの10年で10クラブ1200人ほどが減少。課題のひとつは「会長のなり手」不足。会員がいてもクラブの活動が継続できなくなることもあるという。クラブ会長職の苦労を理解しつつ、「楽をしたいなとも思うけど、それだとどんどん老け込んじゃう。忙しいという人こそ、役を任せるとしっかりこなしてくれたりする」。
○…神田生まれ、武蔵小杉育ち。モノづくりが好きで、会社員時代は日立の関係会社に勤め、コンピューターの記憶装置の製造に携わった。当時戸塚区だった岡津町に移り住んだのはまだ20代の頃。会社の勧めで戸建てを手にしたが、「雨の日は道がぬかるんで、バスも大変。すごいところに来ちゃったな」。会社員晩年はチェコをはじめ、ヨーロッパと国内を往復。「また旅行したい。でもそれなら国内の温泉がいいかな。カラオケとお酒で」と笑む。
○…町内の同好会を集めた老人クラブ発足の時に声をかけられた。そこから20年。タテ社会の会社員から、ヨコのつながりへ。「わずらわしいとか、縛られたくないというのもわかる。でもね、いざという時につながりが大事になる」。会の活性化のため、スマートフォンの活用なども広げていく意向で「私もたまに会う孫に教えてもらってる」。世代をとわず、つながりを広げていく。
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