神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
泉区版 公開:2022年9月22日 エリアトップへ

ゲートキーパー 養成強化も「強み生かせず」 コロナ禍で自殺者増

社会

公開:2022年9月22日

  • LINE
  • hatena

 横浜市が2019年度に策定した「自殺対策計画」の中で養成を強化している「ゲートキーパー」。3年間で約1万2千人増加したものの、自殺者数は増加傾向にあることが分かった。コロナ禍で対面機会が減り、ゲートキーパーの「強み」が生かせないという課題に直面している。

 人口動態統計によると、横浜市では1998年に自殺者数が急増し、翌年には792人と過去最多となった。2010年以降は減少傾向となっていたが、19年は490人、20年は550人、昨年は574人と増加に転じつつある。

 「横浜市自殺対策計画」が策定されたのはコロナ禍前の19年。その中で、悩みを抱える人の変化に気付き、適切に声をかけることなどを通じ、自殺を未然に防ぐ「ゲートキーパー」を23年度末までに1万8千人養成することが盛り込まれている。

新たに約1万2千人

 計画スタートから3年、この期間中に自殺対策研修を受講し、新たにゲートキーパーとなったのは1万2391人。20年以降はコロナ禍で対面講座の開催が困難な状況となったが、講師を派遣する出前講座やオンライン講座の回数を増やすなどし対処。

 市担当は「養成は計画に沿った形で順調に進んでいる」としている。

対面機会奪われ

 ゲートキーパーの数が増えている一方で、自殺者数は増加傾向にある。その要因のひとつとして考えられるのが、コロナ自殺とされている。計画が策定されたのはコロナ禍前、身近な人とも会うことがはばかられる事態となり、言わば死の入り口に立ちふさがる「命の門番」とも言える存在のゲートキーパーの強みが抑え込まれる格好となった。

 市担当は「悩んでいる人の変化に気付ける人が増えることで、最悪の結果を回避できることにつながるはず。もどかしさも感じるが、引き続き養成を続ける」とした上で、「年明けから次期計画策定へ向けた動きがスタートする。しっかりと検証し、コロナ時代に即した形を模索したい」としている。

泉区版のローカルニュース最新6

横浜紙ペン 脱炭素PRに

四季の会

横浜紙ペン 脱炭素PRに

緑区役所が1000本

3月28日

参加企業を募集

泉火災予防協会

参加企業を募集

「地域貢献しませんか」

3月28日

県最大の献血ルーム開所

横浜駅東口スカイビル

県最大の献血ルーム開所

空港ラウンジをイメージ

3月28日

4月1日開院に向け式典

ゆめが丘総合病院

4月1日開院に向け式典

住民向け内覧会も実施

3月28日

親子で横浜体験

親子で横浜体験

宮ノマエストロ

3月28日

4月から「泉区版」は「戸塚区・泉区版」となります

【Web限定記事】タウンニュース社からのお知らせ

4月から「泉区版」は「戸塚区・泉区版」となります

3月28日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook